ISO9001&14001の2015年版への移行を推進中
2015年12月1日
ISO9001及び14001の2015年版発行に伴いまして、当社ではその対応を進めております。マニュアルを大きく簡素化しようと鋭意作業中です。そんな中で新たな規格については、とても意義を感じながら文書化を進めています。
以下簡単にご紹介いたします。
組織及びその状況の理解
今回の改正では、ISOの仕組みを単に認証のため、審査のために構築するのではなく、自社のために構築することを要求しています。
組織の目的及び戦略を明らかにした上で、それらに影響がある組織の外部及び内部の課題を明確化することが求められており、組織の外部課題は、企業が直接コントロールできないようなものを考え、内部課題は、企業がコントロール又は影響を及ぼせることを考え、これらの外部及び内部課題を認識して、どのように、ISOという仕組みと関連付け、どう対応するのか決めること、これがまず始めに問われています。
業界あるいは当社固有の現状を、分かりやすく表現しておりますが、地に足をつけているような感覚があります。
リスク及び機会への取組み
会社としてのリスクに対する取組み方法を決めることを要求しています。現行では予防処置がありますが、2015年版では、自らの組織環境における、より広い観点でリスクを考えることが要求されています。市場ニーズの変化や法令改正、欠陥工事のリスク、環境規制違反などです。
これらリスクの取組みの方向づけを明らかにすることが必要であり、これも現実的な意味合いから、有意義さを感じます。
パフォーマンス評価の重視
2015年版では、「パフォーマンス評価」という大きな項目となって、パフォーマンス評価がさらに重要視されました。
これは、組織が実施した結果に対して、その出来映えや効果を評価するということがより明確化された要求事項となり、企業が日常的に取り組んでいることにマッチしています。
実効性の重視から人材育成に
今回の2015年改正において見直すべきものは、マニュアルなどの文書や様式というよりは、人材育成にどれだけ繋げられるかという気がします。
文書の簡素化を進めながら、日常的な業務マニュアル、あるいは仕事の進め方の点検に活用して、ISOの本質である継続的改善を果たしていくかに注力していきたくなる内容です。組織の根幹である人材の強化に資するように意識し、内容を練り上げている最中です。
今回のISOの2015年改正を契機として、自社における仕組みは有効なものなのか、そして、どう自社はあるべきなのか、といったことをよく検討し、さらなる発展につながることができればありがたいことだと推進しているところです。
2015年12月1日